昨年は南保富士の更にその先にある雪の仁王山までは登ってみたのですが、その時にいつかは冬限定ルートである南保富士からの黒菱山までのルートを行ってみたいなぁと考えておりました。
今シーズンは割とお気軽に登れる低山雪山ばっかり登っていたのでタイミング合えば何処かのガッツリ系の雪山稜線歩いてみたいなと検討してました。
この日は麓の黒部市では最高気温も20度近くまで上がる予報でしたので、雪面の緩み具合が非常に気になってました。
雪面歩きにくそうなら南保富士の先にある仁王山までにする予定。
この日は祝日でしたので、通常の週末とは違い普通に仕事を行ってる企業も多数あるので朝の国道8号線はあちこちで予想以上の渋滞。南保富士登山スタート地点である三峯グリーンランドのゲレンデ上部の道路脇に到着するのが遅れました。
到着すると既に先行者の方達の車が何台も停められてました。
歩き出した工事中の林道路上の積雪見たら昨年同時期に南保富士に登った時よりも積雪少なめです。
工事中道路も昨年歩いた時よりも割と工事は進んでおりましたがここの工事期間長いなぁとも思いました。最終的にこの道路どんな感じに完成するのでしょうかね。登山口近くまで工事は進んでる感じに見えました。
歩き出して思ったのが思っていた以上に暑いなぁと。手袋無しでも大丈夫です。
登山口からは杉林の中を進むのですが林道上よりもヒンヤリ感は感じられます。
(猪山・七重滝方面分岐点)
やがて猪山・七十滝方面との分岐を過ぎた辺りから残雪が出てきて最初の急登からは踏み固まった雪面上に出来たステップを登って行きます。
踏み抜いて穴開いてる所もあるので注意しながら進みます。
この辺りから早くも下山されてる方とすれ違います。黒菱山まで行くのならもっと早い時間から登り出さないと行けないんだなぁとちょっと反省。まぁ道路渋滞もしてたし。
(富士山のような姿の南保富士)
それよりちょっと雪解け早いかもって思いながら登っていくのですが気温も高いので、まぁまぁ汗かきながら登っていきます。
そして南保富士山頂に到着。山頂は多くの足跡ありましたが、昨年登った時よりもかなり雪溶けてました。
(南保富士山頂)
(登って来た方向を振り返る)
山頂は風も抜けるのでレイヤリングは合ってるように思いました。(登り途中で脱げば良かったのかも)
南保富士山頂から先は昨年も歩いたのでどんな感じなのか分かってるので難なく歩いて行けますが雪が繋がってない所もあるのでそこは注意しながら進みます。
(ここから楽しいルートの始まり)
(直進すると仁王山ピーク、左に進むと黒菱山)
黒菱向かうには仁王山ピークには登らずその麓を巻くようにして進みます。
この辺りから谷間ルートを少し進むのですが、気温が一気に下がります。雪面の谷間ってやっぱ注意いるなぁと思いながら進みます。
ここから登山道の無い未知の雪面ルートとなりますのでちょい緊張感増しとなります。
谷間から仁王山トラバースしてからが稜線歩きが始まります。
(ここから稜線歩き)
雪が溶けて細い所もあるので足下よく見ながら進みます。
851mのピークを登るとそこからは一気に展望が広がり、剣岳が普段見慣れない角度から望めます。
(この先が851mのピーク。左側の谷にトラバースルートの足跡あり)
(剣岳。毛勝三山展望スポット)
ここの展望良いピークからこの先進むルートがよく見えるのですがまだまだ遠いなぁと。
ここまでつぼ足で登って来たのですがここから先が少し下る所もあるのでここで輪カン装着。
青空と白く歩きやすい稜線。こんな所歩いて見たかったので不安あるけどこの日歩けて良かったなぁと思いながら進むと、当初見えていたピークがニセピークでした・・・。
で、更にその先にピークありましたし、先行者の方の姿も見えてましたのでそこまでがんばって進んで行きます。
(やっと目指す山頂見えてきた)
遠くから見ると山頂直下は急登な感じに見えたので輪カンでも難なく登れるかなぁとちょっと心配。
ですが近くまで来るとさほど急登でもなかったので良かったなぁと。この冬もっと急登斜面登ってましたし。
そして人で賑わう黒菱山山頂に到着。
ここからの360度展望の広がる景色は凄く良いですね。もちろん富山湾もよく見えてるし、栂海新道に沿って続く後立山連峰方面もよく見えてます、もちろん剣岳もよく見えてます。
(登って来た方向)
(大地山に続く稜線方向)
(通常期の登山口や大鷲山方向)
(富山湾もよく見えてます)
(パノラマ写真)
白鳥山が意外と迫力ある様に見えてましたし青梅黒姫山も見えてました。
(白鳥山)
(剣岳。毛勝三山)
岐阜の猪臥山も展望良いのですがここの山からの展望の方が山が近くにあり迫力あって素晴らしいですね。
そしてその展望を見ながらの休憩となりますが、まぁまぁ疲れましたのでいつもの休憩タイムよりも下りの事が気がかりな感じがして落ち着き感が少しないように思えました。
初めて歩く雪ルートはやっぱそれなりに余裕が薄れて緊張しますよね。
休憩して下山しようとした時に大地山方面から歩いてくる強者の方がいらっしゃいました。
ココの山頂って冬は3方向から来れる山になってました。
山頂からの少し急登斜面も輪カンでしたのでサクサク下れます。
(下り始めます)
しかし、調子よく下れていたのに足つっちゃいました・・・。
それも次第に両足つると言う状態・・・。
こんな日に限っていつもは余らせるほどの水分持参しているのにこの日は水分不足と行動食不足って感じ。
まぁ殆ど下り稜線でしたのでスローペースで下山しました。
幸い登りはピーカンの青空だったのが下りは曇りがちの天候になったのでその点は助かりました。
雪面もだいぶ緩んできてるので足取られないように気を付けながら進みます。
下りは剣岳の展望が良かった851mのピークを登らずトラバースするように跡が付けられてましたのでそこから進みます。雪緩みがちですので気をつけながらトラバースすれば難なく進めました。
(ここヒンヤリした空気でした)
(こんな感じに雪が途切れてます)
そしてやっと南保富士山頂まで戻って来れました。
まだしばらく固まった急登雪面あるので注意しながら下ります。
ようやく歩きやすい斜面まで下れてホッとしました。
今回は約7時間10分程の山行となりました。
駐車してある所まで戻って余裕がある様でしたら新しく作り直された三峯グリーンランドの展望休憩所まで登ってみようと思ってましたがそこは次の機会に行ってみようと。
そんな素晴らしい稜線歩きが出来た南保富士-黒菱山ルートでした。


スタート地点はこちら
↓

googleストリートビュー
この記事へのコメント